眼瞼・片側性顔面痙攣（けいれん）とは

目の周りや顔の筋肉に脳からの命令がうまく伝わらない状態を示します。「けいれん」と聞くと「ピクピクする病気」と思われるかもしれませんが、「眼瞼痙攣」は、必ずしもピクピクとはしません。初期症状としては、まぶたの違和感・不快感、不要なまばたきが増えたりなどがあります。症状が進行すると、意図的に目を開けることができなくなります。一方、片方の目の周りや、頬や口の周囲がピクピク動く病気が「顔面痙攣」です。顔の左右どちらかが、自分の意思に関係なく持続的にピクピクします。

治療

眼瞼・片側顔面痙攣でお悩みの方で、すでに確定診断を受けている方を対象に、ボトックスⓇ注射を行っております。効果は、2,3日から2週間で現れ、通常3〜４ヶ月間持続します。

ボトックスⓇ注射

ボツリヌス菌の作り出すA型ボツリヌス毒素（天然のタンパク質）を有効成分とする薬剤です。ボツリヌス菌を注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染するといった危険性はありません。緊張している筋肉にお薬を注射し、緊張を和らげ筋肉を緩めていきます。詳しくはHPグラクソ・スミスクラインをご参照ください。
眼瞼けいれん・片側性顔面けいれんに対するボトックスⓇ注射は、所定の研修及び使用の認定を受けた医師のみしか施行できません。当院院長は認定を受けています。